ガス管を使ったサイドチェストの作り方

2019年を締めくくるべく今年最後のDIY。

2019年も終わってしまう!
待ちに待った年末年始の休み。時間もできたし、1年ほど練っていたが実行できなかったDIYネタを年内ギリギリに決行することにしました!

今回のDIYは…ベッドの横に置くサイドチェスト!

天板にはタイルを貼り、背板の代わりにワイヤーネットをはめ込みます。
そしてガス管を脚に使ってインダストリアル風な仕上がりにします。

高さは約600mmで椅子のサイドチェストとしても使えるようなフレキシブルな仕様にしました。

DIY

材料

木材

・1x6材
600mm x 4
300mm x 4
358mm x 2
278mm x 2

・角材(20 x 30mm)
278mm x 2

・角材(10 x 15mm)
600mm x 2

ガス管

15 1/2ニップル
15 1/2エルボ
15 1/2チーズ
15 1/2ソケット
20×15 1/2径違いソケット(3/4×1/2)

・25角タイル

・ワイヤーネット

今回はガス管+タイルを使うので材料は多め。

上記のガス管を近くホームセンターで見てみたところトータルの費用は約6,000円…

もう少し費用を抑えることができないかとモノタロウをみてみたところ、
なんと…約4,000円! 2,000円も違うではないか!!

ということでモノタロウで即決ポチッ!

木材加工

本体部分の箱を作っていきます。

木材はあらかじめ寸法を測り、ホームセンターで購入&カットをしてきました。
構造としてはビスで止めて箱状にしていくだけ。基本的に難しい部分はありませんが、

今回は背板の部分をワイヤーラックにしているので紹介します。

ワイヤーラックの余分な部分をペンチなどで切り落とし、木材に穴を開けて差し込み固定します。

ワイヤーの間隔と同じ間隔で穴を空けます。実際のものを置いてみて位置を決めると楽です。

穴の大きさはぴったりよりも、少し大きいほうがベスト。
ワイヤーが歪んでることが多いので、少し穴が大きいほうがワイヤーを入れやすいです。
穴の深さは5mmほど。

ぴったりハマりました。

以前同じ方法を使ったDIYを紹介しているので、詳細はこちらに書いてあります。

四方に穴を空けてワイヤーがはまること確認したら、組み立ててビスで固定して本体部分の完成です。

横からみるとこんな感じになっています。
最後にヤスリを使って表面を整えていきます。

ガス管で脚を作る

金属のガス用配管は強度がありパーツが豊富で可変性が高いため、インダストリアル家具に用いられることが多いです

実際にガスを通すことを目的としなければ、特別な技術や道具がなくても組み合わせることができるので実は簡単にDIYに取り入れることができます。

ガス管の外径には「呼び径A」「呼び径B」という呼び径が規定されています。
呼び径A・呼び径Bどちらも示す配管の外径は同じで、Aは「ミリメートル」Bは「インチ」基準しています。
ガス管は径が同じもの同士しか組み合わせることができないので注意が必要です。
購入する際は同じ規格のもの同士を選びましょう。

今回は呼び径A 15 呼び径B 1/2のガス管を使用しました。
使ったパーツは以下のようなもの。

ニップル


長いものから短いものまであるので、部分によって使いわけられます。

エルボ


90度に角度をつけたい時に使用します。

チーズ


T字に配管を分岐させる時に使います。

ソケット


ニップル通しを組み合わせてる時に使います。

径違いソケット

径の違う配管通しを組み合わせるソケットです。
今回は脚の地面に接する部分に使用しました。

各パーツはそれぞれモノタロウで70円〜500円くらいでした。


組み合わせるのは差し込んでくるくると回せて繋いでいくだけ。シンプルです。

ある程度きつく締まってから角度を微調整していきます。
四つの脚の高さが均等にならないと安定しないので、この微調整に苦労をしました。

組み合わせました。重量感と安定感があって頼もしい。これだけで満足してしまいそう。

本体を脚に乗せてみました。一気に完成が見えてきた!

塗装

塗装には「オスモカラー」を使います。
オスモカラーは植物油と植物性ワックスからできた自然塗料で、木の呼吸を妨げないという特徴をもっている塗料です。部屋の家具がウォルナットカラーのものが多いので統一感を出すためウォルナットカラーをチョイスしました。

何回も使っているので、缶が汚れているのはご愛嬌…。

木目が隠れてしまわないように薄く塗っていきます。塗料を木に乗せて、ウエスで引き延ばすように塗装しました。

塗装が終わったら、タイルの枠部分を木工用ボンドで接着。
クランプがなかったので、マスキング&重しを乗せて固定。

タイルの枠部分の接着が固まったら本体と脚を合わせます。
固定にはサドルバンドを使用します。サドルバンドは少し奮発してステンレス製!

位置を決めてビスを打ち込むだけ。

タイル貼りと仕上げ

次はいよいよタイルを貼っていきます。

タイル用の接着剤を使います。面積がそこまで広くないので、水ど混ぜて量を調節できるものを使いました。

指示のある分量の水を混ぜて接着面に塗っていきます。

隙間なく満遍なくぬります。

タイル貼りについては別の記事にも書いてあるので詳細はこちらをご覧ください。

タイルシートを置きます。ピタリとサイズが合うのが気持ちいい!

あとは1日放置!固まるまで待ちます。

タイルがしっかりと固定されていることを確認したら、タイル同士を固定してるシートを水で濡らして剥がしていきます。

目地を塗ります。
黒いタイルなので形がくっきりとでるように補色の白にしました。

水と混ぜて目地を作ります。タイルの接着剤と同じような感じ。

隙間がしっかりと埋まるようにゴムベラを使って塗っていきます。

満遍なく目地が行き渡ってから指で押し込んでいます。
空気が入ってしまうと剥がれてきてしまうことがあるので、念入りに目地を埋めます。

ここまでできたらさらに1日置いて目地が固まるのを待ちます。

スポンジに水をつけてタイルの表面の目地を剥がしていきます。
ひたすらゴシゴシゴシゴシ…。

タイル貼り終了!!

仕上げに表面に蜜蝋ワックスを塗っていきます。

今回使ったガス管もいい感じに家具に馴染んでいます。

完成


背板をワイヤーネットにすることでコンセント類を中に収めることができます。
ベッドの横のスマホの充電器やスタンドライトなどごちゃごちゃしていた配線が綺麗にまとまりました。

部屋の雰囲気にもマッチして、ガス管も激しく主張することなく自然に溶け込んでいます。
2019年内最後にギリギリ滑り込みで、良いものが作れました。
引っ越しが終わり生活が落ち着いてきたということもあり、DIYの頻度はそこまで多くない1年で充実した2019年は充実した1年でした。
来年も引き続きいろいろなDIYにチャレンジしていこうと思います。みなさん来年もよろしくお願いします。