自作フィルター
この写真は 自作フィルターで玉ボケの形を変えた写真 です。
以前自作フィルターを作って実験したのを思い出し、数年経ってカメラやレンズが変わったので久しぶりに再現してしました。
あらためて自作ボケフィルターを作ってみての感想と簡単な説明。
玉ボケとは
下の写真は背景が丸いキラキラになっています。このように点光源(小さな光源)がボケる現象のことを玉ボケといいます。
カメラは絞り羽根という部分で光の量を調節して像を写しています。絞り羽根が丸い形をしていて光の入り口となっているので、この形に応じて玉ボケも丸くなります。
絞り羽根の形に応じて玉ボケの形決まるということは
絞り羽根の形が変われば、玉ボケの形が変わるということ。
絞り羽根は内蔵されていて形を変えることはできないので、自家製フィルターによって光の入り口の形を変えてあげます。そうすることによって形の変わった玉ボケを生み出すことができます。
自作フィルターの作り方
今回は
カメラ → CanonのEOS 6D
レンズ → EF50mm F1.8 II
を使用して撮影しました。
はじめに使うレンズのフィルター径のサイズを調べます。直接測ってもいいですが、レンズに書いてあります。EF50mm F1.8 IIだとこの部分。
Φ52mmがフィルターの直径になります。
後継にあたるEF 50mm F1.8 STMはフィルター径が52mm→49mmになっています。
調べた直径の円を描き、考えたデザインを中心に配置します。正確な数値で楽に作れるので今回はIllustratorを使ってデザインしましたが、手書きでもちろんOK。
抜き型の大きさが重要になってくるのでいろいろなサイズを作って実験してみました。
厚手の画用紙に印刷したので光が透ける心配はあまりなかったのですが、薄い場合は光が透けて入ってきてしまうので、黒い紙を使用したり貼り付けたりすると効果的だと思います。
カッターで切っていきます。
直線的で単純な形体であれば普通のカッターで切れますが、少し複雑だったりアールが多い形はデザインナイフをオススメします。
早速取り付けてみます。
完成
貼り付け方は自由です。剥がれ落ちてこなければ問題ないと思いますがピント調節で駆動する部分は避けて貼り付けます。マスキングテープなども試しましたが、養生テープが一番安定感がありました。
折りたたみ式のラバーフートをたたんだ状態だと接着面が多くとれました。見栄えはまあまあですが、光が漏れたりはしていないようです。
撮影
①絞り優先モードでF値を低く設定します。
②ISO感度はオートにします。環境に合わせて数値を指定してもいいです。ISOが高めのほうがきれいに撮れました。
③手前にピントを合わせ,背景をボカして撮影します。(背景には点光源がある状態)
MFにして調節して撮影するといいです。手前にピントを合わせれるものがある場合AFでもいいと思います。
ピントが背景にあっている状態。
ピントを手前に持ってくると点光源の形がフィルターの形に変わります。
作ったのでとりあえずカメラぶら下げ少し散歩してきました。
車やお店の光がたくさんあるところがいいですね。
馬型。
規則的に並んでると面白い。
まとめ
EF50mm F1.8 IIのレンズでは
くり抜いたデザインの高さ20〜26mmくらいが安定して撮影できました。
ボケ度合いに大きく影響されるので、当然F値の低いレンズの方がいいです。焦点距離が長いとよくボケるので、望遠レンズでもいいと思います。
馬など少し複雑な形でも大丈夫でしたが、形が重なることが多いので少し形が分かりにくくなるかもしれません。シンプルな形の方が多少形がぼやけてもわかるのでいいと思います。
夜の街などだとたくさんの色の点光源があり、画面が華やかに撮れるのでオススメです。電飾が施されるイベントなんかでも面白そうなので撮ってみたいです。