下の写真は、自作した玉ボケフィルターを使って撮影したものです。
玉ボケの仕組みを理解すれば、厚紙を切り抜くだけでオリジナルのボケフィルターを簡単に作ることができます。
今回は、玉ボケの仕組みとあわせて、実際に作成したオリジナルの玉ボケフィルターを紹介します。

玉ボケとは?
下の写真のように、背景の光が丸いキラキラとして写ることがあります。これが「玉ボケ」です。
玉ボケとは、街灯やイルミネーションなどの小さな光(点光源)が円形にぼけて写る現象のことで、水面に反射した光などさまざまな光を玉ボケとして写真に取り入れることができます。

なぜ丸くボケるのか?
カメラのレンズには「絞り羽根」と呼ばれる部分があり、光の量を調整しています。
この絞り羽根が光の入り口の形となるため、背景の点光源もその形に合わせて写ります。
通常はこの絞り羽根が円形に近い形をしているので、玉ボケも丸く見えます。

光の入り口の形がボケの形になっている
玉ボケの形は、レンズに入る光の形によって決まります。
通常はレンズ内部の絞り羽根が光の入り口となっているため、玉ボケは丸い形になります。
つまり、光の入り口の形を変えれば、玉ボケの形も変えることができます。
レンズ内部の絞り羽根の形を直接変えることはできませんが、レンズの前に切り抜いたフィルターを取り付けることで、光の入り口の形を変えることができます。
これによって、ハートや星、動物など好きな形の玉ボケを作ることができます。

自作フィルターの作り方
フィルターを作る
今回の撮影では、以下の機材を使用しました。
カメラ → Canon EOS 6D
レンズ → EF50mm F1.8 II
まず、使用するレンズのフィルター径を確認します。レンズの側面に記載されていることが多く、EF50mm F1.8 IIでは「Φ52mm」と表示されています。

この数字が、作成するフィルターの外径の目安になります。
レンズ径に合わせた円を描き、中央に好きな形のデザインを配置します。今回はIllustratorで作成しましたが、手書きでも問題ありません。

切り抜く部分の大きさによって写り方が変わるため、いくつかサイズを変えて試してみるのがおすすめです。
厚手の画用紙であれば光が透けにくく、そのまま使用できます。薄い紙を使う場合は、黒い紙を重ねるとより効果的です。
カッターで切り抜いていきます。

直線的な形であれば普通のカッターでも十分ですが、曲線や細かい形を切る場合はデザインナイフがあると作業しやすくなります。

レンズに装着
完成したフィルターをレンズの前面に取り付けます。
固定方法は自由ですが、ピント合わせの際に動く部分を避けて貼り付けます。
マスキングテープも試しましたが、養生テープが最も安定して固定できました。
折りたたみ式のラバーフードを使用すると接着面が広くなり、取り付けやすくなります。

撮影方法
① 絞り優先モードに設定し、F値をできるだけ小さくします。
② ISO感度はオートでOKです。環境によっては少し高めに設定するときれいに撮れることがあります。
③ 手前にピントを合わせ、背景の点光源を大きくぼかして撮影します。
ピント位置を細かく調整しやすいので、MF(マニュアルフォーカス)がおすすめです。

ピントが背景にあっている状態。

ピントを手前に合わせると、背景の光がフィルターの形で写ります。
作例
作ったのでとりあえずカメラぶら下げ少し散歩をしてきました。

星型の玉ボケ。車のライトやお店の照明が多い場所で撮ると華やかになります。

馬型。カラフルな牧場のような写真が撮れました。

人型の玉ボケ。規則的に並ぶと面白い写真になります。
市販の玉ボケフィルターという選択肢も
今回は厚紙を使って自作しましたが、市販の玉ボケフィルターも販売されています。
複数の形がセットになっているものも多く、切り抜きの手間なく手軽に楽しめます。自作でうまくいかなかった場合や、繰り返し使いたい場合には、このような商品を試してみるのもよいと思います。
まとめ
厚紙を切り抜くだけで、オリジナルの玉ボケフィルターを簡単に作ることができます。
EF50mm F1.8 IIでは、切り抜いたデザインの高さを20〜26mm程度にすると安定して撮影できました。
F値の小さいレンズほど大きくボケるため、よりはっきりと形が出やすくなります。望遠レンズでも大きなボケを作りやすいです。
形はハートや星など、シンプルなものの方がわかりやすくおすすめです。
夜の街やイルミネーション、水面の反射など、点光源が多い場所で撮影すると印象的な写真を楽しめます。
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