洗面所の幅250mmの隙間を有効活用!収納ラックをDIYする理由
我が家の洗面所はコンパクトで、収納スペースが限られています。
以前、ランドリーラックを撤去して壁面に棚を取り付けたところ、「洗面台と洗濯機の間」に新しいデッドスペースが生まれました。
この幅約250mmのわずかな隙間はずっと気になっていて、タオルや洗剤、小物を効率よく整理できる収納が欲しいと考えていました。
市販の隙間収納ラックも探してみましたが、奥行きや高さ、幅がぴったり合わず、妥協するのは避けたい…。
そこで今回は、洗面所の隙間にぴったり収まる収納ラックをDIY することにしました。

洗面所の隙間収納ラックの仕様と材料
今回作るラックは、洗面台と洗濯機の横幅に合わせた隙間収納です。
- ラワンベニヤ(側面など目立たない部分用)
- シナベニヤ(引き出し用)
- パイン集成材(前板:以前のDIY端材を再利用)
- モザイクタイルシート(白)
- タイル接着剤
- 目地材(白)
- スライドレール(ローラータイプ)
- 引出し用の取っ手
見える部分はきれいな材料を、見えない部分は安価な材料を使い分けてコストを抑えています。
作り方
ここからは、実際の作業工程を順番に紹介します。
木材をカットする
まずは図面に合わせて木材をカットします。
今回は引き出しが4つあるので、必要なパーツ数が多く、カット作業が一番大変でした。
ベニヤとシナベニヤはホームセンターで大まかなサイズにカットしてもらい、細かい寸法調整は自宅でカット。
カット後はすべての木材をサンダーで研磨して、表面を滑らかに整えます。(240番まで仕上げ)

引き出しの組み立て

カットした材料を使い、引き出しを組み立てていきます。引き出しは前板以外はシナベニヤです。
木工用ボンドで仮固定し、乾いたらビスでしっかりと固定。

引き出し本体が完成したら、側面にスライドレールを取り付けます。
本体の組み立て
本体は、まず側板を加工します。
側板は面積が大きく、設置したとき見えなくなるためコスパ重視でべニアにしました。
ラックを置く予定の場所には 巾木(はばき) がついています。
巾木とは、床と壁の継ぎ目にある細い木材のことで、家具を壁にぴったり寄せたい場合はこの分をカットしておく必要があります。

側板の“巾木に当たる部分”を少し多めにカットしておくことで、多少位置がずれてもぴったり収まるように調整。

次に、側板にスライドレールの受け側を固定していきます。
左右の位置がずれると引き出しが正しく入らなくなるので、メジャーや治具を使いながら慎重に位置を揃えました。


レールの取り付けができたら、本体をボンドとビスで組み立てます。
側面は設置すると見えない位置なので、ビス止めでガッチリ固定してOK。

その後、引き出しを差し込み、噛み合わせや高さのズレがないか最終チェックします。
もしスムーズに動かない場合は、この時点で微調整します。

前板の取り付け
本体と引き出しに、パイン集成材の前板を取り付けます。
本体側は負荷が少ないためボンドのみで固定。
引き出しの前板は、ボンドで仮固定した後、裏側からビスでしっかり固定します。
微妙に高さがズレると見た目に響くので、ひとつずつ注意しながら取り付けました。

蜜蝋ワックスで仕上げ+取っ手を取り付け
洗面所で使うことを考え、耐水性を少しでも高めるため 蜜蝋ワックスで全体をコーティング します。
前板にしっかりと塗り込んだ後、半日ほど置いて油分を浸透させます。
乾いたらウエスで表面の余分なワックスを拭き取り、木目がほんのり艶やかに。
引き出しにはセリアの取っ手を取り付けます。一つ100円でコスパがいいです。
センターがずれないように、定規で位置を細かく確認しながらネジ止め。

天板にタイルを貼る
天板には、あらかじめ等間隔に並んでいる モザイクタイルシート(白) を使用しました。
タイル接着剤で天板に固定していきます。
モザイクタイル一つ一つ裏面にボンドをのせて天板に接着しました。

1日置いて完全に固まったら、タイル表面の紙を濡らして剥がします。
これで天板にタイルがしっかり固定されます。

目地材を入れて仕上げる
木の部分が汚れないよう、最初にマスキングテープでしっかり保護。
今回は白いタイルに合わせて、白色の目地材を使用。
粉に分量通りの水を加え、トロっとした状態に練ってタイルの隙間に埋めていきます。

全体に行き渡らせたら、余分な目地材を整え、タイルに残った部分はスポンジやウエスで拭き取ります。
ここを丁寧にやっておくと、後の掃除がかなり楽になります!

2日ほど乾燥させ、最後にマスキングを剥がし、軽く水をつけたスポンジで拭いていきます。
細かい部分はサンドペーパーで整えて完成。

設置してみた感想とまとめ

実際に洗面所の隙間に設置してみると、巾木部分もきれいに避けられ、まさに“隙間のために作られたラック”という完璧なフィット感。
高さも洗面台とぴったり揃い、天板のタイルはフラットで、水をはじいてくれるので日常使いにも便利です。
デザイン面では、以前DIYした棚と同じ蜜蝋ワックス仕上げなので統一感があり、洗面所全体がまとまった印象に。
取っ手は100均ながら悪くなく、気に入ったものが見つかったら交換しても良さそうです。
引き出しもローラータイプで十分スムーズに動き、使い心地も問題なし。

洗面所のような狭い空間では、既製品より
「必要なサイズで作る」=無駄なく収納できる
という大きなメリットを実感しました。
今回のDIYで、洗面所の使い勝手もデザイン性もアップし、満足できる仕上がりになりました。















洗面台と洗濯機までの幅が約250mm。洗濯機が使用中揺れる事を考慮したサイズにしました。奥行きと高さは洗面台に合わせています。