今回作るロータイプの横長棚は?
リビングの空いたスペースには、これまで2つのりんご箱で画集や本を収納していました。しかし、本が増えて収まりきらなくなったため、同じ場所にロータイプの横長収納棚をDIYで作ることにしました。
設置場所はこのスペースです。

横幅に合わせて設計した棚の図面はこちらです。

棚は内側に脚を入れて強度を確保。高さは1段で抑え、横幅は1500mmで設計しました。
下の棚板は床から50mmの高さに設置。ルンバが通れる高さにしたので掃除も簡単。床下の湿気対策にもなります。
ロータイプ横長棚の作り方・DIY工程
材料とポイント
材料とポイント【H3】
使用する木材は棚板・側板用のパイン材と、脚・棚受用のSPF材のみ。
ホームセンターで揃えて合計約8,000円ほどです。
432mm x4
300mm x4
240mm x4
今回のポイントは内側に組み込む脚部分。
ジグソーで切り抜いて棚板に差し込むことで、出っ張りのないスマートな仕上がりに。

天板にパイン集成材を使うことで、歪みが少なく正確に組み合わせやすいので初心者にも扱いやすいです。
木材加工と組み立て
木材はあらかじめ寸法を測り、木材はホームセンターで購入した時にカットをしました。
賃貸物件では大きな音を出せないし、私の場合は木材が元のサイズだと車に収まらないので、
この方法がベスト。



天板と棚板部分のパイン材は910mmx1820mmの1枚からカット。必要なすべてのパーツを作りました。
必要なものは揃ったので作業開始。
まず棚板と脚の接合部分を作ります。接合する位置を正確に測り、ドリルで穴を開けてジグソーの刃を通します。


あけた穴にジグソーの刃を通し切り抜いていきます。
直線部分はジグソーだけで、角は分けてカットするとキレイに仕上がります。

切り抜いた部分を確認します。少し余裕をもたせると、脚がスムーズに収まります。


4か所すべてカットし、脚をはめてみてピタリとはまれば準備完了です。

カットが終わったら組み立て作業です。棚板+脚と側板を木工用ボンドとビスで接合します。接着面からはみ出さないように注意しながらボンドを塗り、仮組みで確認。


側板部分には棚板の支えをつけるだけで、簡単に組み立てられます。
塗装
塗装には自然塗料「オスモカラー」を使用。
オスモカラーは植物油と植物性ワックスからできた自然塗料で、木の呼吸を妨げないという特徴をもっている塗料です。
カラーはウォルナットにしました。

塗料は厚く塗った部分を布で調整し、乾燥時間は約12時間以上。材質によっては数日かかる場合もあります。
組み立て、仕上げ
塗装が乾いたら、組み立てていきます。
接続部に木工用ボンドを塗り、必要箇所にビスを打ち込んでいきます。

今回はウォルナットカラーになじむように黒いビスを使用しました。
そして、仕上げに脚の裏に傷防止のためのフェルトをつけました。
こちらはなくても問題ありませんが、床の傷を防止してくれます。こうすることで賃貸物件でも安心して使用できます。

完成
予定していた場所に置くとぴったり収まり、高さも抑えられて部屋が広く見えます。ロータイプで横長なので、視線を遮らずリビングの開放感を維持できます。

収納力も十分で、これまでりんご箱2つでは収まらなかった本もすべて収納可能。棚下に50mmの空間を設けたことでルンバも入れ、床掃除もラクになりました。
また、脚を内側に組み込む設計にしたことで見た目もスッキリ。オスモカラーで仕上げたウォルナット色の棚板は木目が美しく、インテリアとしても違和感なく馴染みます。
今回のDIYでジグソーの使い方や木材の加工技術も向上したので、今後はさらに部屋に合わせた家具作りに挑戦できそうです。
300mmx1500mm x2
300mmx450mm x2