引き出し付きキッチンボードをDIY!建売に合う収納づくり【その2:組み立て編】

前回のおさらいと準備内容の確認

前回の記事では、建売のキッチン収納に感じていた「使いづらさ」をDIYで解消すべく、引き出し付きキッチンボードの製作に挑戦することを決意。

収納の寸法を測って図面を引き、木材や金具など必要な材料を選び、カット・塗装・穴あけなどの下準備を進めました。

ここまでの工程で、DIYの土台となる作業はすべて完了。
いよいよ今回からは「組み立て編」に突入します!

引き出し付きキッチンボードをDIY!建売に合う収納づくり【その1:下準備編】

キッチンボードの組み立て

さっそく、前回用意した木材を使ってキッチンボードの大枠を組み立てていきます。

接地面にフェルトを貼る

まず、脚となる縦板の裏にフェルトを貼りました。
これは床への傷防止だけでなく、微妙な歪みや隙間を緩和して安定感を出すためです。

ダボ継ぎをして組み立てる

まずはダボにボンドを塗って穴に差し込み、ハンマーで軽く打ち込みます。

ダボがはまったら接着部分に接着剤を塗り、各部材をはめ込みクランプで固定しながら接着していきます。

これを繰り返して構造を組み立てていきます。
組み立てるために十分なスペースを取ったつもりでしたが、思ったよりも狭くてやや苦戦…。

最後に棚板を取り付けて本体のベースが完成しました。
ダボマーカーと垂直ドリルガイドを駆使して、できるだけ正確に作業したおかげで、すべてきれいに継ぐことができました。

継ぎ目や気になる部分は再度サンディングし、塗装が剥げた箇所にはオスモカラーを再塗装して仕上げています。

ベース部分が完成したことで、図面でしか見えていなかったものが一気に「カタチ」として現れ、存在感がぐっと増しました。
実際に立ち上がった構造を見ると、サイズ感もはっきりとわかり、完成後のイメージが一層具体的になってきます。

引き出しの製作と設置

シナランバーで引き出しを組み立てる

引き出しの木材には、シナランバーコアを使用しました。
引き出しが大きくなるため、ある程度の厚みが必要だと考え、板厚は15mmに。

スライドレールの幅は12.7mm。その分を差し引いたサイズが574.6mm。木の歪みなども考慮して幅を少し小さく574mmに設定しました。

また、前板には25mm厚の板を使用予定だったため、その寸法も加味したうえで全体のサイズを調整しました。

木材はホームセンターで購入し、その場でカットも済ませています。
組み立て前に、本体と同様に#400番までサンディングを施して表面を整えました。

引き出し本体は、各部材をボンドで接着し、さらにビスでしっかり固定して組み立てます。
角がずれないよう注意しながら、四方の板を正確に組み上げました。

インナーレールの取り付け

引き出し本体は、収納スペースの底面から約5mm上げた位置に設置する設計です。
この高さに合わせて、スライドレールのインナーレールを引き出しの側面に取り付けていきます。

位置を正確に測ってビスでしっかりと固定。

その後、横板に事前に取り付けておいたアウターレールと、引き出し本体をスライドさせて合体させます。

木材のわずかな歪みの影響で、はめ込みにはやや力が必要でしたが、無事ぴったりはまりました。
開閉の感触もスムーズで、動作性にはとても満足しています。

前板の設置

次に、引き出し本体に前板を取り付けていきます。
まずは接着剤で仮固定し、その後にビスでしっかりと固定する工程です。

引き出しスペースのサイズは600mm × 150mm。
それに対して前板は、左右上下それぞれに3mmの隙間が空くよう、594mm × 144mmにカットしました。

3mm厚のスペーサーを使って隙間が正確に保たれるよう調整しながら接着。

ずれないよう注意しつつ、接着剤が固まり始めたタイミングで裏面からビスを打ち込み、その後クランプで完全固定しました。

取っ手の取り付け

取っ手は、前回紹介したIKEAの「BORGHAMN(ボリハムン)」を使用。

背面からネジで固定するタイプですが、今回は前板の厚みが25mmあるため、付属のネジでは長さが足りませんでした。

ネジがインチ規格だったためホームセンターでは代替が見つからず、ネットでの購入も高価だったため断念。

そこで、付属ネジがギリギリ届く深さまで前板の裏を掘り込み、無事固定できました。
少し深くなった穴にはキャップを装着して仕上げ。

見た目もそこまで気にならず、結果的には満足のいく取り付けになりました。

完成

引き出しと可変棚をはめ込んで、本体がついに完成。
実際に形になると、思っていた以上にしっかりとした仕上がりに。

各工程を丁寧に進めたぶん、完成したときの達成感も大きかったです。

木材の反りなど多少の不安要素もありましたが、ダボ穴の精度がしっかりしていたことで、棚も天板もきれいに水平が取れていました。

棚板や引き出しにも水平器を当ててチェックしましたが、全体がしっかりと水平に保たれていて安心しました。

引き出しのスムーズさに感動

今回、スライドレール式の引き出しを初めて取り付けました。
最初は本当にスムーズに動くのか不安もありましたが、実際に動かしてみるとどれもガタつきもなく、滑らかな開閉。
スライドの感触も良く、想像以上の仕上がりになりました。

可変棚もピタッと収まる

可変棚も、あらかじめ正確に寸法を取っていたおかげでピタリと収まりました。

ただ、棚板は棚受けにただ乗っているだけの構造なので、強く押すとズレたり落ちたりする可能性があります。

今回はそのまま設置しましたが、今後の使用感を見ながら滑り止めやずれ防止の工夫を追加していく予定です。

今回の反省点

完成度にはかなり満足していますが、細かい反省点もあります。

・木材の反りで、縦板の一部にわずかな傾きが出た
・ダボ継ぎの位置が1mmほどずれて隙間ができた箇所があった

ただ、これらは作業中からある程度予測していたことであり、全体としては問題なしと判断。
むしろ、多少の誤差も含めて完成した家具には市販品にはない愛着が湧きました。

次回はいよいよ設置編

本体の組み立ては無事完了したので、次回はいよいよキッチンに設置していく作業に入ります。

上部の可動棚を取り付け、電子レンジや日用品の配置を進めていきます。
さらに使いやすい収納に仕上げる工程を、次回詳しく紹介する予定です。